セカンド

ときめき

小説/詩

青い頁の中に私はいた
少し寂しそうな顔をして海を見つめている

波の音に重く心を揺るがせながら
椅子に浅く腰かけたまま今目をつぶり動かずにいる

終わることのない執着
それがあなたへの愛だと知った

失うことの恐怖
それが私を無口にしてしまった

そこに止まってしまった私
ときめきだけが静かにうずく

青い頁の中に私は居る
秋の風が吹き静かに頁がめくれた

私は立ち上がり
ときめきの中を歩き始める

あなたのもとへと
秋の澄んだ青空を切り開きながら


















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