セカンド

長く続く砂浜に

小説/詩

長く白い砂浜が
何処までも繋がっている

強い北風の中
私は独り歩いている

遠くから声が聴こえてくる
冷たい風に一抹の温かさを載せて


いつの間にか
私のそばに歩く人がいた

肩を軽くたたき
背中を押してくれるあなたがいた

今も風は冷たく強く吹いている
私はあなたの前に立ち風を遮る

潮が満ちてきた
波が冷たく足をさらう


あなたは立ち止まり潮に濡れた貝殻を拾う
私はそれを濡れたままポケットにしまった

それは小さな思い出となって
永遠に残る

私たちは再び歩き始める
ゆっくりと歩調を合わせて

白い砂浜は
何処までも続く

何処までも
続く









#日記広場:小説/詩

  • セカンド

    セカンド

    2025/10/15 00:46:48

    粋生夢詩 様

    いつもコメントありがとうございます

    自分のイメージは東伊豆の白浜ですかね
    夏も冬も思い出があるところです

  • 粋生夢詩

    粋生夢詩

    2025/10/13 22:45:53

    こんばんは。
    《砂浜》と言うキーワードから
    どんな砂浜をイメージするかは読み手次第なんだろうな。
    とか思いつつセカンドさんは、
    太平洋側の方かなぁなんて思ったりして。
    セカンドさんの詩は優しい言葉で穏やかな世界を描きながら
    哀愁と言うか悲哀の影が漂うのは
    どうしてだろうと変に勘ぐってしまう・・・。