仏門のHallowe'en
境内に、南瓜の顔が並んでいる。
笑っているのか、怒っているのか、
その曖昧さが、どこか仏像に似ている。
子どもたちは、死者の仮面をかぶってやってくる。
ゾンビ、魔女、骸骨。
けれど、彼らの目は生きていて、
むしろこちらの方が、少しだけ死に近い気がする。
住職は、托鉢の鉢に飴を入れている。
「これは布施ですか?」と聞くと、
「いや、煩悩です」と笑った。
甘さは、欲望のかたちをしている。
けれど、それを否定しないのが仏教の優しさだ。
ハロウィンは、
死を遊びに変える装置だ。
仏門は、死を日常に溶かす場所だ。
その二つが交わるとき、
世界は少しだけ、
軽くなる。
本堂の奥で、蝋燭が揺れている。
風もないのに、炎が揺れるのは、
誰かが通った証かもしれない。
あるいは、
私の中の「死」が、
少しだけ目を覚ましたのかもしれない。
微睡(まどろみ♆
2025/10/25 09:10:35
> りりさん
^_^
りり
2025/10/25 07:07:08
ハロウィン、仏門でも浸透してきてるのですね。
煩悩とは、、、うまく言いましたよねw
微睡(まどろみ♆
2025/10/24 22:09:10
たしかにw
PiPi。
2025/10/24 22:04:42
隙間風だと思うw