ラジオアイソトープの日
こんばんは!6日(土)は、北日本では雲が広がりやすく、
日本海側を中心に所々で雨や雪が降り、雷を伴う所もあるでしょう。
東日本や南西諸島は晴れる所が多いものの、
関東沿岸部から東京の島嶼部や南西諸島では雨の降る所がある見込みです。
【ベストコーデ2025】
A、猫フェス 2025のベンガルM(藤)です。
【ラジオアイソトープの日】 Radioisotope Day
☆ラジオアイソトープの日は、1890年12月6日生まれの物理学者である、
仁科芳雄(にしなよしお)博士の誕生日に因んで制定された日です。
■仁科芳雄 さん
1890年(明治23年)12月6日ー1951年(昭和26年)1月10日
物理学者で、学位は理学博士(東京帝国大学・1930年)です。
◇日本の原子物理学の礎を築いた、
岡山県浅口郡里庄町(あさくちぐんさとしょうちょう)生まれの物理学者
仁科芳雄博士は、1890年(明治23年)12月6日、
岡山県浅口郡新庄村浜中(現:里庄町浜中)に生まれました。
新庄尋常小学校さん(現:里庄西小学校)、
生石(おんじ)高等小学校さんへは自宅から通いました。
岡山中学校さん(現:岡山朝日高校)、
第六高等学校(現:岡山大学)さんは岡山市の寮に入り、
いずれも首席で卒業しました。
東京帝国大学さん(現:東京大学)では、
工科大学電気工学科を選び、工科大学首席で卒業しました。
理科学大学研究所に入り、研究生になりますと同時に、
東京帝国大学大学院に進学し、物理学の研究を始めました。
1921年(大正10年)から7年の間、ヨーロッパに留学し、
イギリスのケンブリッジ大学キャヴェンディッシュ研究所さん、
ドイツのゲッチンゲン大学さん、デンマークのコペンハーゲン大学さんで、
研究を行いました。
特に、デンマークではノーベル賞受賞者で量子論の創始者である、
ニールス・ボーア博士に師事し、5年間指導を受けました。
ここでは研究者同士が年齢や地位、国籍によらず、
自由に討論する「コペンハーゲン精神」で研究が進められていました。
この時代、全ての物質が原子から出来ていることは既に知られていましたが、
なぜ原子が安定しているのかが、まだ分かっていませんでした。
この謎を解いたのが量子力学という物理学で、
1925年にヨーロッパで完成しました。
仁科芳雄博士は量子力学の誕生に立ち会ったただ一人の日本人です。
量子力学は現代物理学の基礎であり、
スマートフォンやLEDも量子力学が無ければ生まれていません。
デンマーク滞在最後の年である1928年には、
現代でもエックス線天文学等で用いられる、
「クライン・仁科の公式」を導出しました。
▲クライン・仁科の公式(KleinーNishina formula)
自由電子による光子散乱(コンプトン散乱)の、
散乱断面積を量子電磁力学的に与える公式です。
▽提唱者
スウェーデンの物理学者である、オスカル・クラインさんと、
日本の物理学者である、仁科芳雄さんによって、
1929年に導出されました。
▼対象
束縛されていない自由電子に、
光子(X線やγ線)が衝突して散乱する現象です。
▽理論的背景
ディラック方程式を用いた量子電磁力学の初期成果であり、
相対論的効果と量子効果を考慮しています。
▼重要性
古典的なトムソン散乱の式では説明出来なかった、
高エネルギー領域の実験結果を正しくする公式です。
▽公式の意味
入射光子の波長をγ、散乱後の光子の波長をγ’、
散乱角をΘとしますと、
方向Θへの微分散乱断面積は言葉では下記のようになります。
・低エネルギー領域(可視光等):トムソン散乱に近似されます。
・高エネルギー領域(X線・γ線):コンプトン散乱を正しく、
記述されます。
▼歴史的意義
・1923年にアメリカの物理学者である、
アーサー・コンプトンさんが「コンプトン効果」を発見します。
光子の波長が散乱で変化することを示しました。
・その後、クラインさんと仁科さんが、
散乱断面積を量子電磁力学的に計算しまして、
実験結果と完全に一致する公式を得ました。
・陽電子発見以前に、
この公式はディラック電子論の重要な実験的検証となりました。
<概要>
〇ラジオアイソトープの日
ラジオアイソトープの日は、放射性同位体の重要性を再認識しまして、
その利用の歴史や未来について考える良い機会となっています。
仁科芳雄博士は、日本における量子力学の礎を築きまして、
宇宙線や加速器に関する研究で数々の業績を残しました。
仁科芳雄博士の功績は、現代物理学の発展に大きく寄与していまして、
特にラジオアイソトープの製造に欠かせない、
サイクロトロン(核粒子加速装置)の開発は、
その一環として評価されています。
@現代物理学の父としての役割
仁科芳雄博士は、日本の物理学界において非常に重要な人物でありまして、
仁科芳雄博士の業績は今でも多くの研究者に影響を与えています。
仁科芳雄博士は、量子力学の研究を推進しまして、
日本におけるその発展に尽力しました。
特にサイクロトロンの開発は、
放射線治療や核医学において、重要な役割を果たしています。
このように、仁科芳雄博士の研究は、
医学分野においても大きな影響を与えまして、
放射線治療の発展に寄与しました。
又、仁科芳雄博士の設立した「仁科記念財団」さんは、
原子物理学の振興を目的としまして、毎年「仁科記念賞」を授与しています。
この賞は、原子物理学の研究において顕著な業績を上げた研究者に与えられ、
仁科芳雄博士の精神を受け継いでいます。
こうした取り組みは、日本の物理学界の発展を支えまして、
次世代の研究者達にとっても大きな刺激となっているようです。
@ラジオアイソトープの基礎知識
ラジオアイソトープとは、放射性同位体のことを指しまして、
原子核が不安定である為に崩壊し、放射線を放出する同位体です。
水素3(三重水素)、炭素14、要素31等が有名で、
これらのアイソトープは医療や農業、工業等、
様々な分野で利用されています。
☆医療分野
放射線を利用することで、がん細胞を効果的に攻撃することが出来まして、
患者の治療に大きな進展を齎(もたら)しています。
★農業分野
作物の成長や病害虫の防除に関する新しい知見が得られまして、
持続可能な農業の実現に寄与しています。
問題 仁科芳雄博士のお言葉でありますが、
次の文章の〇に入る言葉を教えてください。
「環境は〇を創り、〇は環境を創る」
1、天
2、智
3、人
ヒント・・・〇仁科芳雄博士のお言葉の意味
@環境は〇を創る
厳しい環境で育った〇は忍耐力や工夫する力を身につけやすい。
@〇は環境を創る
自然保護や破壊等は〇の意思と行動の結果。
お分かりの方は数字もしくは〇に入る言葉をよろしくお願いします。