セカンド

車窓から

小説/詩

車窓からの景色が後ろへと流れていく
未来ではない過去へと流れていく

想い出が流れていく
一つ一つ

あなたの姿が遠くへと流れていく
手を差し伸べる間もなく

ねぇと話しかける間もなく
笑顔を見せる間もなく

私は息をしている
目は景色を追っている

そして遠くを見つめていく
冷たい単色の冬の景色が流れていく

ドアのガラスをそっとなぜる指先に
あなたの温かさはもう感じられない

景色がにじんできた
わたしはそっと車窓から目を伏せた



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