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シマエナガについて④

日記

*北海道在住のネイチャーフォトグラファー・野鳥観察ガイドのアドバイス*

「冬の『ふっくら』には理由があります。写真で見るまん丸の姿は、極寒の北海道で体温を逃さないために羽毛の間に空気を溜め込んでいるからです。つまり、気温が低い日ほど、より丸くてかわいいシマエナガに会えるということ。氷点下10度を下回るような冷え込んだ朝こそ、防寒対策を万全にして出かけるチャンスですよ。逆に暖かい日はシュッとしていて、『誰?』と思うほどスリムなこともあります」

「【遭遇率アップ】シマエナガに会える時期・時間帯・場所の選び方」

シマエナガについて詳しくなったところで、いよいよ実践編です。「いつ」「どこへ」行けば会えるのか。これは旅行計画を立てる上で最も重要な情報でしょう。北海道は広大です。闇雲に探しても会えません。ここでは、現地のガイドだからこそ知る、最も効率的で確率の高い「Go」の情報をお伝えします。

「ベストシーズンは12月〜2月!月ごとの見え方の違い」

結論として、シマエナガ観察のベストシーズンは12月から2月です。この時期を推奨する理由は2つあります。1つは、前述の通り羽毛が最も白く、防寒のために膨らんでいる「一番かわいい時期」だからです。もう1つは、木々の葉が落ちて見通しが良くなり、白い体が森の中で目立つため、発見率が格段に上がるからです。

12月:根雪になり始め、シマエナガが山から人里近くの公園へ降りてくる時期です。まだ本格的な厳冬期ではないため、人間にとっても比較的過ごしやすく、観察のスタートには良い時期です。

1月〜2月:寒さがピークに達し、シマエナガの「ふっくら度」も最高潮になります。雪景色の中に白い妖精が舞う、まさに理想的な光景に出会える確率が高い時期です。ただし、人間側の防寒対策も最高レベルが求められます。

3月以降:3月に入ると気温が上がり、シマエナガはつがい(ペア)での行動に移行し始めます。巣作りの準備に入るため、神経質になり、人前に姿を現す頻度が減ります。また、雪解けで足元が悪くなるため、初心者の方には12月〜2月を強くおすすめします。

「「朝7時〜9時」が勝負!早起きすべき理由」

旅行中の早起きは辛いかもしれませんが、シマエナガに会いたければ朝7時から9時の間に現地に到着していることが必須条件です。これには明確な理由があります。

鳥類は、夜間の絶食状態から回復するために、朝一番に最も活発に採食活動を行います。特に体の小さなシマエナガは、寒さで消耗したエネルギーを補給するために、日の出とともに必死で餌を探し回ります。この時間帯は、彼らが低い枝に降りてきたり、活発に飛び回ったりするため、遭遇するチャンスが最も多いのです。

昼近く(10時以降)になると、ある程度お腹が満たされ、動きが落ち着いたり、より高い木の上や森の奥へ移動して休憩したりすることが多くなります。また、観光客が増えて人の気配が強くなることも、彼らが姿を隠す要因になります。「朝食前の散歩」として、朝一番に公園へ向かうスケジュールを組みましょう。

「本格登山は不要!札幌市内から行けるおすすめ観察スポット3選」

「野鳥観察」というと、重装備で山奥へ入るイメージがあるかもしれませんが、シマエナガに関してはその必要はありません。彼らは冬の間、札幌市内の大きな公園にも頻繁に現れます。ここでは、アクセスが良く、かつ遭遇率の高いおすすめスポットを3つ厳選してご紹介します。

1. 円山公園(札幌市中央区)
地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩圏内という、抜群のアクセスを誇ります。北海道神宮に隣接し、巨木が多く残る自然豊かな公園です。遊歩道が整備されており、スニーカー(冬靴)でも歩きやすいのが魅力。カツラやカエデなどの広葉樹が多く、シマエナガが好んで訪れます。朝の散歩をしている地元の方も多く、カメラを構えている人がいれば、その先にシマエナガがいる可能性が高いです。

2. 旭山記念公園(札幌市中央区)
札幌の街を一望できる高台にある公園です。円山公園よりも少し標高が高く、より自然に近い環境です。「森の家」という休憩所があり、寒くなったら暖をとれるのも初心者には嬉しいポイント。吊り橋付近や、西側の散策路が観察のホットスポットです。ただし、坂道が多いので、滑り止めのついた靴が必須です。

3. 西岡公園(札幌市豊平区)
「西岡水源池」を中心とした、水辺と森が一体となった公園です。水場があるため、シマエナガだけでなく、カワセミやクマゲラなど多様な野鳥が生息しています。木道が整備されており、水辺の木々に止まるシマエナガを観察しやすい環境です。札幌の中心部からは少し離れますが、バスやタクシーを使えばアクセス可能です。



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