まどろみ

報われない所作

日記

今日も僕は、
穴のあいたバケツで水を運ぶという所作を繰り返す。
こぼれる音だけが、
自分が何かをしている証になる。

地図はある。
ただしゴールだけが消えている。

砂漠に種をまく手つきは、
もう祈りに近い。
芽が出ないと知りながら、
その動作だけが丁寧になる。

努力は成果にならず、
所作として身体に沈殿していく。

僕は鍵のない鍵束を揺らし、
開かない扉の前に立つ。
そこに立つこと自体が、
すでに一つの完成された動きだ。

そして思う。
報われないのは行為のほうで、
生きていること自体は、
最初からもう、
報われているのではないかと…


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