ピラティスについて⑫
「インナーマッスルとは?役割と鍛えるメリットをプロが解説」
「インナーマッスル」という言葉を聞いたことはあっても具体的にどの部分を指すのか、またどんな役割があるのか疑問に感じるのではないでしょうか?
インナーマッスルとは、身体の内側の深い場所にあり、骨や内臓を支える重要な役割を担う筋肉のことです。
身体を内側から支えるコルセットのような役割があるため、強化することで内臓を正しい位置に導き、美しいボディラインを作ります。
本記事では、姿勢改善や基礎代謝アップなど、インナーマッスルを鍛えるメリットと役割について詳しくご紹介します。
*インナーマッスルとは
インナーマッスルとは、身体の内側の深い場所にある筋肉のことです。
身体の表面にある筋肉とは違って、外から確認することはできません。
インナーマッスルは骨や内臓の周りに位置し、身体を支えるために重要な役割を担っています。
◆インナーマッスルの主な役割
・骨や関節を支えて、正しい姿勢を維持する
・内臓を正しい位置に保つ
・関節の保護
・身体の表面にある筋肉(アウターマッスル)の動きをサポートする
*インナーマッスルはどこにある?
インナーマッスルは、肩周りや背中、股関節周りなどのあらゆる場所に存在しています。
代表的なものは以下のとおりです。
<代表的なインナーマッスル>
名称→ 役割→ 部位
腹横筋→ 腹部の一番深層にある筋肉内臓を支える役割→ 体幹部
多裂筋→ 背骨の両側につく筋肉→体幹部
脊柱を安定させる役割
横隔膜→ 助骨の下部あたりに位置する筋肉→ 体幹部
腹式呼吸時に作用する
骨盤底筋群→ 骨盤の底にある筋肉 → 体幹部
子宮などの内臓を支える
回旋筋群(ローテーターカフ)→ 肩甲骨と上腕をつなぐ肩の4つの筋肉の総称→ 肩関節付近
脊柱を回す役割を担う
腸腰筋→ 股関節の前側に位置する筋肉で、骨盤と大腿骨をつないでいる→ 股関節付近
歩行の安定や骨盤の安定をはかる役割
*インナーマッスルとアウターマッスルの違い
インナーマッスルとアウターマッスルは「位置」と「役割」に大きな違いがあります。
アウターマッスルとは、身体の表面にある筋肉のことです。
代表的なアウターマッスルは以下のとおりです。
<代表的なアウターマッスル>
・大胸筋
・上腕二頭筋
・腹直筋
・腓腹筋
・大腿四頭筋
・ハムストリングス
これらは、インナーマッスルとは違い目で見て確認でき、触れることができます。
トレーニングでアウターマッスルを強化すると、見た目でも変化を感じやすいことが特徴です。
インナーマッスルは主に姿勢を保つ働きがあるのに対して、アウターマッスルは歩いたり走ったり、物を持ち上げたりするような動きを行う時に力を発揮します。
それぞれ異なる役割を持ちますが、どちらも日常生活の動作を行ううえで大切な筋肉です。両方をバランスよく強化することで、身体の安定性が高まったり動作をスムーズに行いやすくなったりなどの効果が期待できます。
*インナーマッスルと体幹の違い
インナーマッスルはよく「体幹」とも呼ばれます。
たしかに、体幹部と呼ばれる人間の胴体部分(胸、背中、腰、お腹、お尻)にインナーマッスルは存在しています。
しかし、インナーマッスルは体幹部以外の腕や脚にもあるため「体幹=インナーマッスル」というわけではないのです。
ピラティスは全身のインナーマッスルに働きかけて、体幹・コアを強化するトレーニングです。
ハリウッドセレブに大人気のピラティスは日本でも注目が高まっているため、それにともない「体幹」「インナーマッスル」「コアマッスル」という言葉を耳にする機会も増えているのではないでしょうか。
ところで、この「体幹」「インナーマッスル」「コアマッスル」が、具体的にはどの部分のことかご存じですか?
ここでは、これらの部位の違いを解説していきます。
あいまいだった部位をきちんと把握できると、ピラティスを行うときに意識を向けやすくなりますよ。
・体幹とは?
体幹とは人間の体から頭と両手両足を除いた胴体部分のことです。
具体的には胸、背中、腰、お腹、お尻はすべて「体幹」です。
手足の筋肉をしっかり鍛えていたとしても、体幹が弱いと体の芯がグラグラして力を出しにくくなり、姿勢も悪くなります。
「体幹トレーニング」「体幹強化」という場合は、体幹に存在するインナーマッスルを鍛えるという意味になります。
・インナーマッスルとは?
全身の筋肉は、インナーマッスルとアウターマッスルに分別することができます。
名前→説明→別名→具体例
インナーマッスル→体の深いところにある筋肉→深層筋→大腰筋など
アウターマッスル→皮膚の上からでも触ることのできる体の表面付近の筋肉→表層筋→三角筋、大胸筋、腹直筋など
肩関節や股関節など、体幹以外の部分にもインナーマッスルは存在しています。
ですがインナーマッスルの多くは体幹部にあるため、「体幹の深い場所にある筋肉がインナーマッスルだ」というイメージが広く普及しているようです。
体幹のインナーマッスルは、腹腔(ふくくう)という内臓が詰まった場所を取り囲む4つの筋肉です。
具体的にいうと、
・骨盤に接する「骨盤底筋群」
・お腹周りの「腹横筋」というコルセットのような腹筋
・背中側の「多裂筋」という背骨に繋がっている筋肉
・腹腔の上部分を覆っている「横隔膜」
の4つの筋肉です。
この4つはコアマッスルとも呼びます。
・コアマッスルとは?
コア(Core)を直訳すると「芯」「中核」。
コアマッスルとは、体幹部にあるインナーマッスルである「骨盤底筋群」「多裂筋」「腹横筋」「横隔膜」の4つの筋群のことです。
ピラティスやその他のエクササイズで「体幹を鍛える」という場合は、実際にはこのコアマッスルを強化するという意味になります。
・ピラティスはどこを鍛えるの?
ピラティスでは、体幹のインナーマッスル(つまりコアマッスル)だけでなく、全身のインナーマッスルを鍛えることができます。
ピラティスの動きには背骨や骨盤に焦点を当てているものが多いので、コアマッスルが鍛えられ、柔軟性アップや姿勢の改善、腰のくびれが手に入ります。
同時に手足のインナーマッスルも強化できるため、手足と体幹がバランスよく鍛えられ全身の安定性が増します。
まとめ
・体幹とは胴体のこと、または胴体部の筋肉のこと。
・インナーマッスルとは、表面から触れることのできない体の深部にある筋肉のこと。
・コアマッスルは体幹のインナーマッスルであり、骨盤に接する4つの筋肉群のこと。コアマッスルを鍛えると体の芯がしっかりし、腰のくびれを作れる。
・ピラティスは体幹や手足のインナーマッスルに働きかけ、健康と美容に効果的。
以上、体幹・インナーマッスル・コアマッスルの違いとピラティスの効果についてでした。
ピラティスでインナーマッスルをしっかり鍛えて、健康で美しい体を手に入れましょう!