セカンド

春を待つ

小説/詩

音もなく静けさが落ちてくる

透明な冷たさに体が包み込まれる

私は公園の細い木の枝を手にした
そこには目を閉じたままの蕾が眠っていた

空を見ていた
独りで

きっと春はどこかで眠っている
そう思いながら再び枝を引き寄せた

指を話すと冷たい空気の中に弾けた
弱い冬の日差しをひっかきながら

それでも蕾は静かに眠り続けている
私は春を待つ

どこからともなく蕾の歌声が聴こえてくるまで
私は春を待つ

蝶が優雅に花の周りを舞う姿を思い浮かべながら
私は春を待つ








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