眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

最終便、凍てつくアンカレッジで

日記


ネオンが死んだ午前三時。
アンカレッジの滑走路は、
真っ白な沈黙に覆われている。
ラウンジの安コーヒーは泥の味。
隣に座った女は、
見覚えのある寂しさをバッグに詰めていた。
「東京まで?」
「さあ、どうかしら」
ロシアを迂回するジェットの音が、
北極の夜を切り裂く。
さよなら、昨日までの俺。
ここから先は、誰も俺を知らない。
窓の外はマイナス四十度。
心も一緒に、凍りつけばいい。
最後の飛行機、
アンカレッジ経由、
行き先は―――俺の知ったことか。


#日記広場:日記