眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

終着駅

日記

終着駅。吐き出す息は白く、レールはそこで途切れている。
「ここで終わりだ」
俺の声は、凍りついた空気の中へ吸い込まれた。
女は答えず、ただ古びたトランクの端を握りしめている。
背後の改札口、錆びた時計の針が重く刻む一秒。
街の灯りは遠く、追いかけてきた過去もここまでだ。
この先、鉄路は雪に埋もれ、ただの鉄屑へと還る。
「追うなよ」
俺は背を向け、コートの襟を立てた。
火をつけた煙草の煙が、風にちぎれて消えていく。
行き止まりの夜。
サヨナラなんて言葉は、安物のバーボンと一緒に飲み干してきた。
足音。雪を踏む乾いた音。
それが遠ざかるのを確認して、俺は一度だけ、誰もいないホームを振り返った。
そこにはもう、光も、影も、何ひとつ残っていなかった。


#日記広場:日記