眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

報いの裏口

日記

カジノの回転ドアが吐き出す黄金の光は、ここまでは届かない。
裏口の路地には、湿ったゴミの匂いと、勝ち逃げできなかった奴らの溜息が溜まっている。
男は壁に背を預け、マディの「I'm Ready」を低く口ずさんだ。
「準備はできている」
その一言が、弾丸よりも重く空気を切り裂く。
チップの山も、派手なドレスの女も、この暗闇では何の意味も持たない。
手元に残ったのは、使い古されたライターと、曲げられない己の意地だけだ。
勝負は、テーブルの上だけで決まるわけじゃない。
負けを認めて背中を見せるか、泥水を啜ってでも次の一歩を踏み出すか。
「……次は、俺の番だ」
男は影に溶け込むように、光の射す表通りへと歩き出した。


#日記広場:日記