眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

遠い過去_青い訣別

日記

あいつが窓から見つめ続けていたのは_、
地上げ屋の車でも、ネオンの光でもなかった。
この水平線の向こうにある、
ゆっくりと波を切り裂き、進んでいく外国船
その白い航跡が、煤けた赤レンガの記憶を塗り替えていく。
昭和という巨大な重石を、あいつの死と一緒に、
この深い群青の底へと沈めてやる。
過去は捨てた_
いや、あいつの魂を連れて、俺がこれから行くんだ。
汽笛がひとつ、乾いた空に響いた。
それは、あの夜に投げ捨てた錆びた鍵が、
ようやく開けるべき扉を見つけた合図のように聞こえた。


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