眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

涙壺I. 真夜中のデキャンタ

日記

バーボンのグラスが、空になった。
涙壺なんて、気の利いたもんじゃねえ。
俺のこの、薄汚れた心を映すのは、
バーカウンターにこぼれた、琥珀色の染みだけだ。
泣くな、と言った。
お前は笑って、振り返らずに街へ消えた。
その時、俺の胸の奥で、
小さな陶器が割れる音がした。
それが、俺の涙壺。
欠片で指を切っても、血は出ない。
ただ、冷たい夜風が吹き抜けるだけ_


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