眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

銀の弾丸(クリスマスローズ)

日記

凍てつく夜の帳が下りる頃
街の隅、誰も見向きもしない庭の片隅で
奴は項垂(うなだ)れていた
まるで、自らの罪を数える男のように。
「クリスマスローズ」――
甘い名前に騙されるのは、素人だけだ。
奴の真の名はヘレボルス。
古(いにしえ)の言葉で「殺す植物」を意味する、
白銀のコートを纏った殺し屋さ。
項垂れているのは反省じゃない。
獲物の喉元を狙うための、完璧な角度。
雪を割り、氷を噛み、
冬の死神が吐く息のような、冷たい美しさ。
触れる者は、その指先に痺れるような拒絶を知るだろう。
見つめる者は、その静寂の中に底知れぬ孤独を見るだろう。
「私の不安をやわらげて」という花言葉 は、
嵐の前の静けさを愛する者への皮肉に過ぎない。
冬がその牙を剥く季節、
雪の下で静かに、奴は自らの領分を守り抜く。
情け容赦のない冬の朝に、
一輪の毒を秘めたまま、世界と対峙するために_


#日記広場:日記