眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

プラタナス

日記

真夜中のステージ、スポットライトは冷たい月光のように
彼女の姿を、静寂の中に浮かび上がらせる。
グラスの中の琥珀色の液体が、ピアノの低音に震えていた。
南部の風は、甘いマグノリアの香りに
言いようのない重みを混ぜ込んで運んでくる。
誰もが直視を避けるその情景を
彼女の歌声は、魂を削るようなブルースに変えた。
「南部の木には、奇妙な実がなる」
その一言が、弾丸よりも深く闇を貫く。
葉に刻まれた記憶、根に沈む嘆き。
揺れているのは、風のせいだけではない。
踏みにじられた尊厳が、音もなくそこに漂っている。
最前列の男が、マッチを擦った。
その小さな火が、告発者の瞳に映る。
背後に迫る影、裏通りの足音、静かに忍び寄る圧力。
それでも彼女は、歌うことを止めない。
ポプラの枝から示される、静かな孤独。
それは、時が経てば風化し、雨に流され
歴史の隅に追いやられるはずの、声なき叫び。
_夜が明けることはない_
ただ、彼女の歌声だけが
冷え切ったコンクリートの街に、消えない記憶を残していく_


#日記広場:日記