春の闇、陽炎Ⅱ
街の湿り気を吸い込んだ春の闇は、
冬の名残を消し去るほどに重く、ぬるい。
冬の名残を消し去るほどに重く、ぬるい。
ネオンの残像がアスファルトの上で、
実体のない陽炎となって、ゆらゆらと逃げていく。
実体のない陽炎となって、ゆらゆらと逃げていく。
吸い殻を一つ、闇の奥へと弾き飛ばした。
追っているのは仏か、それとも、
この春の熱気に浮かされた、俺自身の幻影か。
追っているのは仏か、それとも、
この春の熱気に浮かされた、俺自身の幻影か。
手掛かりは、消えかかった香水の残り香と、
決して夜が明けないことを願う、孤独の震えだけだ。
決して夜が明けないことを願う、孤独の震えだけだ。
出口のない迷路を、私は春のせいにしながら歩き続ける。
夜が溶けるまで、そのを陽炎追い越すことはできない_
夜が溶けるまで、そのを陽炎追い越すことはできない_