感情の処刑場Ⅱ

日記

吠えるな。
その汚ねえ感情を、白日の下にさらすんじゃねえ。
お前の「不機嫌」という名の毒霧で、
他人の吸う空気を汚す権利がどこにある?
「わかってほしい」だと?
ヘドが出るぜ。
それはガキが母親のスカートの裾を掴んで、
鼻水を垂らしながら泣き喚いているのと同じだ。
お前が抱えているその苛立ちも、虚しさも、
世界にとっては、路傍の石っころ以下の価値しかねえ。
いいか、よく聞け。
自分の機嫌を他人に取らせようとする奴は、
自分の魂のハンドルを他人に売り飛ばした、ただの家畜だ。
誰かに優しくされなきゃ笑えないなら、
お前の笑顔は、そいつの所有物(コレクション)に過ぎない。
内臓を灼くような怒りがあるなら、
そいつを燃料にして、てめえのエンジンを回せ。
喉を締め上げるような孤独があるなら、
そいつを肴に、独りで安酒を煽れ。
迷惑千万。
その言葉を、鏡に向かって叩きつけろ。
自分の機嫌は、自分で始末をつける。
それが、このクソッタレな浮世を、
二本足で立ち続けるための、たった一つの重力だ。
感情を殺せとは言わねえ。
だが、そいつに首輪をはめ、
跪かせるのは、他でもない――お前自身だ。
さあ、ツバを吐いて立て。
不機嫌という名の「甘え」を、今ここで射殺しろ_


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