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ストレス解消法⑩

日記

*オーバーワークになりやすい人の特徴

次に、人によるオーバーワークの原因を見ていきましょう。オーバーワークになりやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか?

*相談しづらい環境にいる人
自分から相談をするのが苦手で、一人で仕事を抱え込んでしまうことはありませんか?しかし、相談することに苦手意識を感じているのは、自身の性格のせいではなく、そもそも相談しづらい環境下にいるためかもしれません。

相談しづらい環境下にいる人とは、例えば、リモートワークが定着し、気軽に声をかけにくい環境にいる場合や、慢性的に業務量が多く、相談したくても「みんな大変だから」と遠慮してしまうような場合です。また、部下の相談には乗る機会があるものの、自分の相談に乗ってもらえる機会が少ないケースも考えられます。特に、クリエイティブな仕事をしている人は、そもそも中身を理解できる相談相手がいないという問題もあります。

*仕事量や作業工程の判断が苦手な人
仕事の優先順位を決めるのが苦手な人は、今日やらなくてもいい仕事をその日中に終わらせようとして1日の業務量が増え、残業につながることも。また、自分の見込みよりも工数がかかるタスクへの見通しがつけられておらず、納期間際に焦ることになり、結果、オーバーワークにつながります。

一つの作業に必要以上に時間をかけている場合は、生産性が下がってしまうため、作業量に対して所要時間をあらかじめ決めてから、取り掛かるとよいでしょう。難しい作業や思考力を要するものから先に取り掛かることもコツ。それでも時間内に作業を終わらせることが難しければ、改めて最適な手順を検討するのもよいでしょう。

*疲労やストレスの自覚症状がない人
相当な長時間労働をしているのに、疲労やストレスをあまり感じていない(自覚症状がない)という人は特に要注意。このような人たちのことを「過剰適応」といいます。

単に仕事が好きというだけでなく、完璧主義や強い使命感のある人、正義感が強く「自分は必要とされている」と思っている人ほど、無理をしているのに疲労感を自覚できなくなっていることがあります。また、本人の性格や特性に関わらず、深夜や休日でも業務のメールが飛び交う職場環境で常時オンモードにあるのが日常になっているために、休養の取り方がわからなくなっている人も多いかもしれません。

こういった人が多い環境では、知らず知らずのうちに、自分も同じ働き方をしてしまう可能性があります。周囲に過剰適応のような状態の人を見かけたら、それとなく働き方を注意して、冷静に客観視してみることも必要です。

*オーバーワークがもたらす不調

オーバーワークによって疲労が蓄積したままの状態では、さまざまな症状や弊害を引き起こします。疲労感(自覚症状)の感じ方には個人差があり、少しの業務でかなり疲れる人もいれば、多少の残業では疲れない人もいるでしょう。自分では「大丈夫」と思っていても、身体は疲労している可能性があるので、自覚症状の有無だけで判断せず、労働時間も含めて健康状態を把握するようにしましょう。

*疲れがとれにくい
身体や頭脳を使った労働、精神活動によってたまった疲労は、本来ならば休憩や十分な睡眠・栄養摂取、リフレッシュによって回復します。しかし、オーバーワークを続けていると、十分な疲労回復がされる前に疲労がさらに蓄積するという悪循環を生みかねません。

疲労が6ヵ月以上継続する場合を「慢性疲労」と呼び、日によって少し良くなったり、悪くなったりしますが、総じて異変を感じ始めた期間の半分以上の日数でかなりはっきりと自覚できるような疲労感があり、ある時期から回復が図れないような状態をいいます。

慢性疲労になると、生活上の工夫や休息をとってもすぐには元の状態に戻れなくなっていることも多く、自身で対処できなくなるほどの状態であるために医療機関に受診することが必要です。

そこまでではなくても、「最近疲れがとれにくい日があるな」と感じる場合には、早めに疲れに対処する習慣を日頃から心がけることが大切です。

※以下の疾患は医師による診断が必要です。心配な場合には、早めに医師の診断と治療を受けましょう。

慢性疲労症候群(CFS:Chronic Fatigue Syndrome)とは?
(正式名称:筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)
これまで健康に生活していた人が、さまざまなストレスがきっかけとなり、ある日突然、原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、強い疲労感とともに微熱、頭痛、脱力感、筋肉痛、思考力の低下、抑うつ状態などの精神神経症状などが長期にわたって続く疾患です。こうなると、患者さんは健全な社会生活が送れなくなってしまい、症状が重い場合には、生活そのものが壊されてしまう深刻な状況に陥ります。

慢性疲労症候群の発症に大きく関わっているのは「ストレス」だと考えられています。人間関係がうまくいかないなどの長期間の精神的なストレスにさらされ続けることも要因になりえます。加えて、完璧主義・物事へのこだわりが強いといった性格や気質も関係することがわかってきています。

なお、慢性疲労症候群(CFS)という呼び方は疲労という誰もが日常生活で経験している症状を病名として用いていることにより誤解や偏見を受ける可能性があるために、現在は「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS:Myalgic Encephalomyelitis /Chronic Fatigue Syndrome)」と呼ばれるようになってきています。

2016年に改訂された筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)臨床診断基準は以下のようになっています(一部抜粋)。

6ヵ月以上の期間にわたって「強い倦怠感を伴う日常活動能力の低下」「活動後の強い疲労・倦怠感」「睡眠障害、熟睡感のない睡眠」「認知機能の障害ないし起立性調節障害のいずれかを認める」といった状態を認め、臨床検査を実施の上、他の疾患・病態と鑑別および日常活動における疲労・倦怠の状態を医師によって判断する。


*集中力・パフォーマンスの低下
人は働きすぎると、脳の中の新規学習・計画・集中といった機能を司る領域に休みをとるよう警告を発すると考えられています。疲れると眠くなり、集中力・注意力・思考力・認知機能の低下を招くのはそのためです。

また、疲労によって脳だけでなく身体の作業効率が低下した状態になっているため、満足なパフォーマンスが得られない可能性もあります。




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