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ストレス解消法⑳

日記

「ストレス・もっと詳しく」

ストレスについて -ストレスとは?ストレスと病気の関係について-

1. ストレスって何でしょうか?
日常生活の中で、“ストレス”という言葉は気軽に使われています。例えば、「最近ストレスがたまっている」とか「運動でストレス発散しよう」など様々な場面でストレスという言葉が用いられています。では、このストレスとういう言葉はいつから使われるようになったのでしょうか?

元々“ストレス”という言葉は物理学で使われていて、「外からかかる力による物質の歪(ひず)み」のことを意味していました。人では、カナダのセリエ博士が1936年に“ストレス学説”を発表したことから、医学の世界でもこの言葉が使われ始めました。医学的には、外からの刺激に対するからだやこころの反応のことを“ストレス反応”と呼び、その反応を生じさせる刺激(ストレスの原因)のことを“ストレッサー”と呼んでいます。一般に言うストレスはこの両方の意味を含んでいます。

2. ストレスからくる主な病気のあれこれ
ストレスはたくさんの心やからだの病気に影響します。

運動はどうして必要なのでしょうか?
日本人男女73,424人を自覚的ストレスの程度によって分け、その後約8年間経過観察した結果、高ストレス群では低ストレス群に比べて、脳卒中で亡くなるリスクが女性で約2倍、心筋梗塞で亡くなるリスクが女性で約2.7倍、男性で約1.6倍であることが報告されました(Iso Hら, 米国Circulation誌, 2002年)。

ストレスは血圧を上昇させたり、血液を固まらせやすくしたりすることで、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくすると考えられています。

ストレスで血圧はどのくらい高くなるのでしょうか?
血圧は通常日中が高く、夜間に低くなるという変動パターンを示します。中には血圧が変化しやすい人もいます。

3. ストレスと「うつ」
ストレス予防に効果がある栄養素として正しいのはどれでしょうか?
1.ストレスとうつとは関係がない
2.ストレスがなければうつにはならない
3.うつは誰にでもおこる可能性がある

【答え】
正解は「3」でした。ストレスが多い人ほどうつになりやすいことは知られていますが、ストレスを自覚していない人でもうつになることがあります。大阪府内の勤務者・地域住民7,962人について自覚的ストレスとうつ症状との関係をみた結果からは、ストレスを自覚している人ほどうつ症状を訴える頻度が多くみられましたが、ストレスをほとんど自覚していない人でもうつ症状を訴える人がいました。例えば、仕事中心の生活をおくってきた人の退職後や子供が独立した後の主婦など、一般にストレスが減っていると考えられる場合でも、うつが起こることがあります。また、結婚や昇進など本人にとって喜ばしいことであっても、うつが起こるきっかけになることもあります。一生涯のうちにうつになる頻度は5~15%程度と報告されており、うつは誰にでもおこる可能性があるといえます。

「うつ」と病気との関係
自殺者の7割以上がうつを伴っていると報告されています。また、最近ではうつは様々な身体症状や疾患と関係することがわかってきました。例えば、うつが続くと脳卒中や心筋梗塞などの病気にかかりやすくなること、それとは逆に、脳卒中や心筋梗塞になったのをきっかけにうつになる例があることが知られています。また、頭痛、腰痛、めまい等の症状が続いているときに、実はうつが隠れている場合があること、さらに、高齢者の場合、物忘れが急にひどくなるなど認知症*を疑わせる症状の原因がうつであることがあります。これらの場合、うつの治療で腰痛などの症状や認知症のような症状がよくなる例もあります。

認知症
記憶・判断力などの障害がおこり、普通の社会生活に支障が生じる状態で、原因はさまざまです。

ストレスが関係するこころの病気
ストレスがたまると次のような病気になることがあります。

Ⅰ. うつ病、うつ状態
気分がひどく落ち込む、興味や楽しみがもてない、気力がなく、何をするのにも億劫である、考えが浮かんでこない、マイナス思考などの状態が続くことを「うつ状態」といい、これらの状態が2週間以上続くものを「うつ病」といいます。うつの症状は、朝がひどく、午後から夕方になると軽快する特徴があります。また、気持ちの落ち込みだけでなく、不眠または過眠、食欲減退や過食、疲労感など身体の症状が出る場合も多くみられます。「うつ病」はよく、“こころの風邪”といわれており、誰にでも起こりうる病気です。

Ⅱ. 不安神経症、パニック障害
突然、動悸が激しくなり、息苦しさ、冷や汗、めまい感などが起こり、このまま死んでしまうのではないかという強い不安・恐怖を感じる病気がパニック障害です。一生涯で100人あたり2、3人はこの病気にかかると報告されており、比較的よくみられます。人によっては、電車に乗れない、外に出られないような症状が出る場合があります。

Ⅲ. 適応障害
環境の変化や仕事や生活上のストレスの多い出来事などが原因となって起こり、日常生活になんらかの支障をきたすものをいいます。環境の変化やストレスの原因から3ヶ月以内(通常は1ヶ月以内)に、うつ気分や不安感などの情緒的な障害、動悸やふるえなどの身体症状、ときに乱暴な言葉が出てしまうといった行動の障害など様々な症状がおこりえます。適応障害は個人的素因がある程度関連すると考えられていますが、ストレスがかかる大きな出来事があれば、誰でもかかりうる病気です。また、適応障害が続くと「うつ病」など、他のこころの病気になる場合もあります。

Ⅳ. PTSD(心的外傷後ストレス障害)、ASD(急性ストレス障害)
通常では起こることのない様な出来事(暴力事件やテロ、災害など)が、自分や身近な人に起こることがきっかけで発症します。この出来事をトラウマ体験といいます。PTSDはトラウマ体験後、通常6ヶ月以内に、再体験(原因となった外傷的な体験が、意図しないのに繰り返し思い出されたり、夢に登場したりします)・回避(体験を思い出すような状況や場面を、意識的あるいは無意識的に避け続けるという症状)・過覚醒(交感神経系の亢進状態が続いていることで、不眠やイライラなどが症状としてみられます)などが出現し、この症状は1ヶ月以上続き、その苦悩により社会機能が低下します。ASDの場合、PTSDと類似した症状の他、注意力が低下しぼーっとする、感情が乏しくなる、現実感がなくなる、トラウマ体験を思い出せなくなる等、解離性症状に特徴があり、症状は、通常トラウマ体験後4週間以内に出現し、2日~4週間以内に消失すると考えられています。




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