眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

擦り切れた沈黙

人生

午前三時。
グラスの縁に指を這わせ
俺は、自分の輪郭を確かめる。
飲み込んだ琥珀色の液体は
腹の底に溜まった、古い後悔の味がした。
「原罪」という名の重石を
誰もが産声と共に、背中に縫い付けられる。
剥がそうとすれば血が流れるし
放っておけば、皮膚の一部として馴染んでいく。
許しなんて、上等な毛布はいらない。
この街の湿った夜風が
剥き出しの良心をなぶるくらいが、丁度いい。
コートのポケットには、何も入っていない。
握りしめる拳の中にさえ
自分を救うための言葉は、残っていなかった。
消えかかる街灯の下
影だけが、自分より先に泥に汚れていく。
それを見下ろしながら、ただ歩く。
この孤独な歩数こそが
俺が世界に支払う、唯一の対価だ。


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