ガラスの原罪
午前三時のバーボンは
喉を焼くというより、記憶をなぞる。
氷が溶ける微かな音は
かつて踏み外した階段の軋みに似ている。
喉を焼くというより、記憶をなぞる。
氷が溶ける微かな音は
かつて踏み外した階段の軋みに似ている。
俺たちはみな、生まれた瞬間に
名前のない借りを作って生まれてくるらしい。
それが「原罪」なんて上等な呼び名なら
利息はとっくに、この街の雨に払いきった。
名前のない借りを作って生まれてくるらしい。
それが「原罪」なんて上等な呼び名なら
利息はとっくに、この街の雨に払いきった。
「すまない」なんて言葉は
弾倉の中の最後の一発と同じだ。
安売りすれば、自分を仕留める凶器に変わる。
弾倉の中の最後の一発と同じだ。
安売りすれば、自分を仕留める凶器に変わる。
コートの襟を立てて表に出れば
冷たい夜気が、剥き出しの罪を刺してくる。
誰のためでもない、俺だけの報い。
それを背負って歩くことだけが
この街での、唯一の潔白(イノセンス)だ。
冷たい夜気が、剥き出しの罪を刺してくる。
誰のためでもない、俺だけの報い。
それを背負って歩くことだけが
この街での、唯一の潔白(イノセンス)だ。
マッチの火を吹き消す。
煙とともに、神様とやらの顔も消えた_
煙とともに、神様とやらの顔も消えた_