眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

孤独の証明:昭和挽歌

日記

ひび割れたアスファルトの隙間から
街灯が頼りないオレンジの影を落とす
錆びついた看板が風に鳴く夜
俺は一歩、また一歩と、自分の足音だけを数えていた。
ガード下、遠ざかる貨物列車の振動が
腹の底に重く沈殿していく
すれ違う奴らはみな、
家族や仕事という名の、間に合わせの服を着ている。
俺の背広は、孤独という名の裏地で仕立ててある
誰の手も届かない、冷たくて心地よい布切れだ。
赤提灯の暖簾をくぐる勇気などないのではない
ただ、ぬるい酒に逃げ込む自分を
許せるほど、俺はまだ老いちゃいない。
角を曲がれば、昭和の闇が深く口を開けている
マッチを擦り、指先を焼くほどの熱さだけが
この空虚な時代に生きている、たったひとつの証明だ_


#日記広場:日記