眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

〒郵便  配達されない手紙

人生

午前3時。バーボンのグラスが、空になった俺の心みたいに冷たい。
テーブルの隅、埃をかぶった黄色い封筒。
宛先は「霧の彼方、あるいは死んだはずのあいつ」。
切手は貼った。住所も書いた。
だが、この街の郵便夫は、真実(トゥルース)を運ぶのには少しばかり臆病すぎる。
煙草の煙が、天井に愛の言葉を描いては消える。
郵便受けを叩く音はしない。
風の音か、死神の足音か。
この手紙は、どこへも届かない。
あいつの黒いドレスの胸元にも、
凍りついた墓石の下にも。
黒いインクが、白い紙の上で独りぼっちで溺れている。
「愛してる」と書こうとして、
俺は「さよなら」と書き直した。
そんな手紙が、何万通もこの街の隅っこで、
誰にも読まれず、明日を待っている。
配達されない手紙。
返事はいらない。
バーボンがなくなるまで、この手紙を俺が読めばいい。
今夜も、二度目のベルは鳴らない。


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