眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

〒 消印のないデッド・レター

日記

雨は、古い郵便ポストの錆をなぞるように降り続いている
俺の指先には、もう宛名の消えかけた一通の封筒
切手は貼られていない
誰にも届けるつもりはなかったからだ
それとも、届けるべき相手が
もうこの街のどこにもいないからか
バーボンの安酒で湿った喉を震わせ
俺は独り、闇に向かって吐き捨てる
「配達不能」という名の、あまりに静かな判決を
手紙の中身は、真実なんて大層なもんじゃない
ただの、言いそびれた、どうしようもない言い訳だ
あるいは、
不器用な弔辞_
〒_の下で、世界は今日も狂いながら回る
誰かが誰かに愛を綴り
誰かが誰かに裏切りを告げる
だが、この手紙だけは
決して誰のポストも叩かない
重たい革の鞄の中
眠り続ける沈黙こそが、俺の唯一の誠実さだ
煙草の煙が、雨の夜に溶けて消える
配達されない言葉だけが、
この街で一番、確かな重さを持っている_


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