まどろみ

宇宙が閉じる — 特異点の詩

日記

遠くが消えるんじゃない
近くが、逃げ場を失っていく

空間は縮んでいるはずなのに
どこにも「端」が現れない

逃げても、逃げても
同じ場所に近づいていく

時間は進んでいるのに
「あとどれくらい」が意味をなくす

時計は動いている
でも、その針は
どこへ向かっているのかわからない

光が遅れる
音が遅れる
思考さえ、わずかに遅れる

そして気づく

「最後の瞬間」が来ない

無限に近づくのに
決して触れない

終わりがあるはずなのに
終わりに到達できない

その違和感だけが濃くなっていく

そして、ある瞬間

何も起きないまま
すべてが成立しなくなる

—— 特異点 ——


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