錆びた午前三時
バーボンの残りが、喉を焼く。
氷が溶ける音は、昨日の言い訳に似ていた。
鏡の中の男は、
「次はうまくやる」と寝言を吐く。
嘘だ。
俺はただ、夜の帳が降りるのを待っている。
銃も、愛も、
乾いた口笛ひとつで片付くさ。
ここはまだ、誰も知らない終着駅。
嘘つきの煙草と、裏切りの雨。
誰も信じちゃいないさ。
隣に座った女が、
「愛してる」と囁いた。
それもまた、心地よい戯言(たわごと)だ。
心なんて、トレンチコートのポケットに
最初から入れてねえ。
俺の正義は、
冷めきったコーヒーの苦味だけ。
誰も信じちゃいないさ。
隣に座った女が、
「愛してる」と囁いた。
それもまた、心地よい戯言(たわごと)だ。
心なんて、トレンチコートのポケットに
最初から入れてねえ。
俺の正義は、
冷めきったコーヒーの苦味だけ。
眠れやしない。
天井のシミが、街の地図に見えてくる。
夢を見れば、悪夢に追われる。
戯言を並べて、自分を騙せ。
世界は常に、
俺を置いてきぼりに回っている。
それでもいい。
明日も、重いドアを開けて、
錆びた日常を生きるだけだ_
天井のシミが、街の地図に見えてくる。
夢を見れば、悪夢に追われる。
戯言を並べて、自分を騙せ。
世界は常に、
俺を置いてきぼりに回っている。
それでもいい。
明日も、重いドアを開けて、
錆びた日常を生きるだけだ_
――そんな、夜の戯言さ