眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

錆びたライターと午前二時の戯言

日記

午前二時。
氷の溶けたウイスキーは、
俺の人生みたいに、とっくに薄まっている。
バーテンダーは何も聞かない。
それがこの店のルール。
鏡に映った男は、
少し笑って、また一つ、くだらない嘘をつく。
「愛? そんなの、街灯の下に落ちてる
 吸殻と同じさ。誰も拾わない」
愛した女は、霧の中に消えた。
俺に残されたのは、
火のつかないライターと、
ポケットの底の、微かな重みだけ。
眠らない街の喧騒が、
ドア越しに、やけに遠く聞こえる。
正義なんて、腹の足しにもなりゃしない。
真実なんて、傷口に塗る塩だ。
誰も俺を救わないし、
俺も誰も救わない。
それでいい。
この薄暗いバーで、
自分だけの影と乾杯する。
さあ、最後の戯言だ。
「人生は、
 苦いだけのコーヒーさ」
ライターの蓋を閉じる音が、
静寂を、わずかに弾いた。


#日記広場:日記