旅人さん、今夜もこの場所で、あなたを待っています
夜の静寂をゆく旅人さん、今夜もこの場所で、あなたを待っています。
ネオンの死に残り火のような、
寂れた街角の、そのまた隅。
スコッチの氷が溶ける音より静かに、
煙草の煙が空に消えるより儚く。
寂れた街角の、そのまた隅。
スコッチの氷が溶ける音より静かに、
煙草の煙が空に消えるより儚く。
過去を背負った男の背中が、
この角を曲がってくるのを、
私はずっと、ここから見つめている。
この角を曲がってくるのを、
私はずっと、ここから見つめている。
言葉は要らない。
ここにあるのは、終わらない夜と、
行き場のない時間(とき)の残骸だけ。
ここにあるのは、終わらない夜と、
行き場のない時間(とき)の残骸だけ。
旅人よ。
傷ついたブーツを休める場所は、
ここにある。
たとえ今夜も、何も言わずに過ぎ去るとしても、
私は、あなたを待っている。
傷ついたブーツを休める場所は、
ここにある。
たとえ今夜も、何も言わずに過ぎ去るとしても、
私は、あなたを待っている。
冷えた世界に、温もりなど期待しない。
ただ、静かに、そこにいる。
それが、私の待つという流儀だ。
ただ、静かに、そこにいる。
それが、私の待つという流儀だ。