眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

国際客船ターミナル悲歌(エレジー)

日記

錆びついたクレーンが、重たい空を釣り上げている。
ここは夢の終着駅、あるいは絶望の始発港。
潮風は安物のバーボンのように、喉の奥をヒリつかせた。
かつて、この桟橋には華やかな香水の匂いが満ちていた。
今はただ、腐った海藻と、誰かが置き忘れた後悔の臭いがするだけだ。
大型客船の汽笛が、遠くで獣の呻きのように響く。
それは、二度と戻らない女の、掠れた笑い声に似ていた。
俺のコートの襟を立てたところで、孤独までは隠せない。
ポケットの中には、使い古されたライターと、
宛先のない片道切符が、一枚。
「さよなら」という言葉は、波に洗われて消えた。
夜の帳が降りる頃、ターミナルの灯りだけが
行き場を失った影たちを、冷たく照らし続けている。
ここは国際客船ターミナル。
男たちが誇りを捨て、女たちが過去を埋める場所。
夜明けが来ても、俺の心にある霧が晴れることはないだろう


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