硝子越しの遊戯
煙草を吸い終えるまでの、ほんの余興だ。
手元の端末(デバイス)で、虚構の株価が踊っている。
一秒ごとに増える数字。
それは血の通わない、記号の行進。
手元の端末(デバイス)で、虚構の株価が踊っている。
一秒ごとに増える数字。
それは血の通わない、記号の行進。
「全額(オールイン)か?」
画面の向こう、見えない敵と
安いコーヒーを啜りながら、静かに睨み合う。
これは戦場ではない。
ただの、時間を殺すための作戦会議だ。
画面の向こう、見えない敵と
安いコーヒーを啜りながら、静かに睨み合う。
これは戦場ではない。
ただの、時間を殺すための作戦会議だ。
指先がガラスを叩くたび、
架空の帝国が築かれ、また砂のように崩れ去る。
勝っても腹は膨れない。
負けても命は取られない。
架空の帝国が築かれ、また砂のように崩れ去る。
勝っても腹は膨れない。
負けても命は取られない。
だが、この「無意味」こそが、
乾いた街で手に入れた、唯一の贅沢。
世界が回る音を無視して、
俺はまた、無価値な栄光をタップする。
乾いた街で手に入れた、唯一の贅沢。
世界が回る音を無視して、
俺はまた、無価値な栄光をタップする。