午前3時の終着点
誰もいない、いや、私以外は。
通路の絨毯は汚れ、薄明かりが乗客の孤独を照らす。
午前3時。時計は止まっているわけではないが、
この場所では時間が意味をなさなかった。
通路の絨毯は汚れ、薄明かりが乗客の孤独を照らす。
午前3時。時計は止まっているわけではないが、
この場所では時間が意味をなさなかった。
窓に張り付いた黒い夜。
雨が描く流線型の迷路、
私の行き先を尋ねても、鉄の車輪は黙って刻むだけだ。
雨が描く流線型の迷路、
私の行き先を尋ねても、鉄の車輪は黙って刻むだけだ。
バー・カウンターに瓶の影。
安いバーボン。
氷が鳴る音さえ、この轟音には勝てない。
ボトルの中の液体が、過去の失敗を洗浄してくれるなら、
二本でも三本でも空けてやる。
安いバーボン。
氷が鳴る音さえ、この轟音には勝てない。
ボトルの中の液体が、過去の失敗を洗浄してくれるなら、
二本でも三本でも空けてやる。
ただ、心を堅く凍らせているだけだ。
涙は凍りつき、
感情は、冷え切った寝台のシーツの奥に隠した。
タバコの煙が、孤独の形をして立ち上る。
対面席の男は眠っているか、死んでいる。
どちらでもいい。
私の仕事は、彼を起こすことではないからだ。
対面席の男は眠っているか、死んでいる。
どちらでもいい。
私の仕事は、彼を起こすことではないからだ。
列車は叫びを上げ、闇を引き裂く。
私はただ、夜を運ぶ箱の中で、
次の駅が終着であることを知っているだけ。
私はただ、夜を運ぶ箱の中で、
次の駅が終着であることを知っているだけ。
朝焼けは、私には眩しすぎる。
だから、このまま、
最後の景色が見えない夜の中で、
物語を終わらせよう。
だから、このまま、
最後の景色が見えない夜の中で、
物語を終わらせよう。