眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

無明の静寂2

日記

あいにく、今夜の街も救いようがございません。
街灯がアスファルトに落とす光は、
まるで誰かがこぼした安物のウイスキーのようです。
「無明」という言葉をご存知でしょうか。
出口のない暗闇のことではなく、
ただ、光の引き出し方を忘れてしまった状態を指すのだそうです。
私たちがこうして、冷えた拳銃のような静寂を
分かち合っているのも、その一端かもしれません。
お気になさらないでください。
氷が溶ける音に耳を澄ませるのは、私の数少ない趣味なのです。
真実というものは、いつもグラスの底に沈んだまま、
決して飲み干すことができないものですから。
雨が降り始めましたね。
この雨が、すべての罪を洗い流してくれるなどとは
毛頭、思っておりません。
ただ、少しだけ景色をぼかしてくれる。
それだけで十分、礼を言うに値します。
どうぞ、コートの襟を立ててお帰りください。
闇は深いですが、足元だけはどうかお気をつけて。
明日の朝、もしも太陽が昇るのを忘れていなければ、
またどこかでお会いしましょう_


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