硝子の勲章

日記

あんたの武勇伝は
安物のバーボンより鼻につく。
磨き抜かれたその自慢話は
まるで弾の入っていない
ピカピカの観賞用ピストルだ。
引き金を引くのは勝手だが
硝煙の匂いひとつしない物語に
酔えるほど、俺の夜は安くない。
語りすぎた過去は、
今のあんたが空っぽだという証言だ。
背中の傷を語るなら
鏡の中の自分にだけにしておけ。
本物の男は
語るべき真実を
沈黙という名の墓場に埋めておくものだ。
地獄の沙汰も、言葉じゃ決まらない。
あんたの次の「傑作」は
黙って背中で見せてくれ。


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