孤影

日記

午前二時、硝子の向こうで街が死んだ。
安物のバーボンが喉を焼き、
孤独という名の氷が溶けるのを待つ。
背中に背負った、過去という名の傷痕。
誰かの悲鳴と、誰かの嘘。
俺はそれを、ただのシミのように眺めている。
愛? そんなものは昨日の新聞紙に包んで、
港のゴミ箱に捨ててきた。
壁に映る、俺の影。
誰とも重ならず、
夜の淵を、独りで歩く。
街灯が一つ、瞬いて消えた。
煙草の煙が、孤独を汚す。
また明日、
新しい、汚れた物語が始まる。
それまで、
この孤影だけが、俺の相棒だ


#日記広場:日記