サファイア・ロジック
風が、極北のナイフのように喉元を撫でる。
視界を支配するのは、
慈悲など持ち合わせない、透徹したブルーだ。
視界を支配するのは、
慈悲など持ち合わせない、透徹したブルーだ。
深夜の波止場、
あるいは、冷え切ったホテルのシーツ。
そこには温もりを拒絶した、
完璧なまでの「静止」がある。
あるいは、冷え切ったホテルのシーツ。
そこには温もりを拒絶した、
完璧なまでの「静止」がある。
男が選ぶべきは、
燃え上がる赤ではなく、
凍てつくような、この青の沈黙だ。
燃え上がる赤ではなく、
凍てつくような、この青の沈黙だ。
月光にさらされた銀のライターが、
深い海の色を反射して、
俺の指先に、一筋の戦慄を走らせる。
深い海の色を反射して、
俺の指先に、一筋の戦慄を走らせる。
感情は、氷の下に沈めた。
吐き出す吐息さえも、
この風にさらされれば、
瞬時に結晶へと変わる。
吐き出す吐息さえも、
この風にさらされれば、
瞬時に結晶へと変わる。
眩しいほどに冷徹な、この青の世界。
そこには裏切りも、
安い同情も入り込む隙はない。
そこには裏切りも、
安い同情も入り込む隙はない。
俺はただ、
凍りついた空気を肺いっぱいに吸い込み、
最も美しい、終わり(フィナーレ)を探している_
凍りついた空気を肺いっぱいに吸い込み、
最も美しい、終わり(フィナーレ)を探している_