硝子の牙
鳴らすなよ、その青い喉を。
お前の吐き出す不満は、精製不良のガソリンみたいに鼻につく。
お前の吐き出す不満は、精製不良のガソリンみたいに鼻につく。
「やりたいことがない」「誰も認めてくれない」
「この時代の空気が、俺を窒息させる」
……御託はいい。その湿った言葉を、今すぐ飲み込め。
「この時代の空気が、俺を窒息させる」
……御託はいい。その湿った言葉を、今すぐ飲み込め。
いいか。
世界はお前の母親じゃない。
泣けばミルクが出てくる季節は、とうの昔に終わってるんだ。
世界はお前の母親じゃない。
泣けばミルクが出てくる季節は、とうの昔に終わってるんだ。
鏡を見てみな。
そこに映っているのは、傷ついた野獣じゃない。
檻の鍵が開いているのに、外の寒さに怯えて震えてるだけの飼い犬だ。
そこに映っているのは、傷ついた野獣じゃない。
檻の鍵が開いているのに、外の寒さに怯えて震えてるだけの飼い犬だ。
運命が不公平だと喚く暇があるなら、
その尖らせた唇を噛み切って、血の味を覚えな。
痛みを知らない言葉に、誰が耳を貸すと思う?
その尖らせた唇を噛み切って、血の味を覚えな。
痛みを知らない言葉に、誰が耳を貸すと思う?
お前のその「若さ」は、最強の武器だ。
だがな、手入れもしないで錆びつかせるなら、ただの粗大ゴミだ。
だがな、手入れもしないで錆びつかせるなら、ただの粗大ゴミだ。
愚痴を吐き出すエネルギーがあるなら、
それを拳に込めて、目の前の壁を殴ってみろ。
拳が砕けて、初めてお前はこの街の住人になれる。
それを拳に込めて、目の前の壁を殴ってみろ。
拳が砕けて、初めてお前はこの街の住人になれる。
立ちな、小僧。
ポケットから手を出して、冷たい風に面を晒せ。
お前の「不満」を「野心」に書き換えた時、
その安っぽいコーヒーも、少しはマシな味がするはずだ。
ポケットから手を出して、冷たい風に面を晒せ。
お前の「不満」を「野心」に書き換えた時、
その安っぽいコーヒーも、少しはマシな味がするはずだ。