泥にまみれた金言

ココロとカラダ

「和をもって貴しとなす」
反吐が出る。
その「和」の内側で、誰を疎外し、誰を売った?
お前の言う調和とは、強い者に媚び、弱い者の口を封じる、
ただの臆病者の談合に過ぎない。
笑止千万。
「ピンチの後にチャンスあり」
ああ、お前にとってはそうだったんだろうな。
俺が窮地に陥るのを、物陰から舌なめずりして待っていた。
他人の不幸を「チャンス」と呼び替える、
その腐りきった商才には、地獄の亡者も拍手を送るだろう。
「負けるが勝ち」
勝負の土俵にすら立てなかった敗北者が、
震える膝を隠すための、最高に惨めな逃げ口上だ。
負けは負けだ。
奪われ、踏みにじられ、名前すら忘れられる。
そこに「勝ち」の欠片など、砂粒ほども混じっちゃいない。
「苦労は買ってでもしろ」
他人に苦労を押し付けてきた奴が、よくも抜かせたものだ。
その「買った苦労」の代金は、結局、俺の血で支払われた。
お前が手に入れたのは、苦労ではなく、他人の人生を切り売りした配当金だ。
「誠意は伝わる」
ああ、伝わったさ。
お前のその、湿り気を帯びた嘘の臭いが、
この銃口を曇らせるほどにな。
手帳を閉じ、火を放つ。
燃え上がる言葉の端から、卑怯な言い訳が灰になっていく。
格言で飾られた人生なんてものは、
風が吹けば散る、ただの紙屑でしかない_


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