灰色の夜明け
「明けない夜はない」
……ああ、その通りだ。
だが、明けたところで、昨日まで流れていた血が乾くだけだ。
新しい太陽は、新しい絶望の影を、より長く、より深く地面に刻みつける。
……ああ、その通りだ。
だが、明けたところで、昨日まで流れていた血が乾くだけだ。
新しい太陽は、新しい絶望の影を、より長く、より深く地面に刻みつける。
笑止千万。
飲み干したグラスの底には、溶け残った氷の欠片。
「一日の終わりは、新しい始まり」だと?
寝ぼけた寝言は、シーツの中で言っておけ。
俺たちにとっての明日は、昨日積み上げた罪の続きでしかない。
「一日の終わりは、新しい始まり」だと?
寝ぼけた寝言は、シーツの中で言っておけ。
俺たちにとっての明日は、昨日積み上げた罪の続きでしかない。
「早起きは三文の徳」
その三文で、いったい何枚の弾丸が買える?
早死にする奴ほど、朝の空気を吸いたがる。
俺は、この肺を汚し尽くした煙草の煙と、
夜の闇が連れ去り損ねた後悔を、もう一度飲み込むだけだ。
その三文で、いったい何枚の弾丸が買える?
早死にする奴ほど、朝の空気を吸いたがる。
俺は、この肺を汚し尽くした煙草の煙と、
夜の闇が連れ去り損ねた後悔を、もう一度飲み込むだけだ。
コートの襟を立て、路地裏へ足を踏み出す。
「終わり良ければすべて良し」
そんな格言を墓場まで持っていけた奴が、この街に一人でもいたか?
最後はみんな、言い訳を喉に詰まらせて、泥の中に沈んでいった。
「終わり良ければすべて良し」
そんな格言を墓場まで持っていけた奴が、この街に一人でもいたか?
最後はみんな、言い訳を喉に詰まらせて、泥の中に沈んでいった。
俺の夜が終わる。
格言という名の偽造紙幣で溢れた、喧騒の夜が。
格言という名の偽造紙幣で溢れた、喧騒の夜が。
あとに残るのは、静寂と、冷え切ったアスファルトの感触。
そして、誰にも届かない、俺だけの小さな溜息。
そして、誰にも届かない、俺だけの小さな溜息。
「……さて、仕事の時間だ」