嘘つきの聖書
午前三時。
安酒の瓶が、机の隅でうめき声を上げている。
「愛は地球を救う」だと?
笑止千万。
ここにあるのは、ひび割れたグラスと、
誰にも届かなかった、孤独な手紙の燃え殻だけだ。
安酒の瓶が、机の隅でうめき声を上げている。
「愛は地球を救う」だと?
笑止千万。
ここにあるのは、ひび割れたグラスと、
誰にも届かなかった、孤独な手紙の燃え殻だけだ。
名言?格言?
そんな綺麗事は、汚れたトレンチコートのポケットにでも詰め込んで、
どぶ川に投げ捨ててしまえ。
腹は減るし、弾丸(たま)は尽きる。
昨日信じた正義は、今日には裏切りの匂いをさせている。
そんな綺麗事は、汚れたトレンチコートのポケットにでも詰め込んで、
どぶ川に投げ捨ててしまえ。
腹は減るし、弾丸(たま)は尽きる。
昨日信じた正義は、今日には裏切りの匂いをさせている。
「誠実」なんて言葉は、
裏稼業の娼婦が一番よく知っている嘘だ。
俺が信じるのは、目の前の煙草の煙と、
裏稼業の娼婦が一番よく知っている嘘だ。
俺が信じるのは、目の前の煙草の煙と、
typewriter、とこの冷たい指の感覚だけ。
笑止千万。
明日死ぬやつが、明日を語るな。
この煙が消えるまで、俺は俺の場所で、
あてにならない言葉を噛み砕き、
孤独という名の、硬いパンを食う。
明日死ぬやつが、明日を語るな。
この煙が消えるまで、俺は俺の場所で、
あてにならない言葉を噛み砕き、
孤独という名の、硬いパンを食う。
バーボンの最後の一滴。
さあ、行くか。
世界は今日も、俺のことなんて見ていない。
さあ、行くか。
世界は今日も、俺のことなんて見ていない。