灰色の終止符
お静かに。
貴方のその、長く、とりとめのない嘆きを止めてください。
誰が貴方を裏切り、誰が貴方の居場所を奪ったのか。
その物語は、もう十分に伺いました。
貴方のその、長く、とりとめのない嘆きを止めてください。
誰が貴方を裏切り、誰が貴方の居場所を奪ったのか。
その物語は、もう十分に伺いました。
残念ながら、ここは法廷でもなければ、教会の告解室でもありません。
ただの夜の片隅です。
貴方がどれほど理不尽を並べ立てても、
目の前のグラスに注がれた酒が、甘く変わることはございません。
ただの夜の片隅です。
貴方がどれほど理不尽を並べ立てても、
目の前のグラスに注がれた酒が、甘く変わることはございません。
「自分は悪くない」
その一言は、確かに貴方の心を一時(いっとき)だけ温めるでしょう。
ですが、それは極寒の雪山で、自分の服を燃やして暖を取るようなものです。
火が消えた後には、以前よりも深い冷気が貴方を襲うだけ。
その一言は、確かに貴方の心を一時(いっとき)だけ温めるでしょう。
ですが、それは極寒の雪山で、自分の服を燃やして暖を取るようなものです。
火が消えた後には、以前よりも深い冷気が貴方を襲うだけ。
世界は貴方を憎んでなどいません。
ただ、驚くほど無関心なだけです。
貴方がその場所に留まり続けようと、あるいは静かに朽ち果てようと、
明日の朝日は、何の躊躇(ためら)いもなく地平線を昇ります。
ただ、驚くほど無関心なだけです。
貴方がその場所に留まり続けようと、あるいは静かに朽ち果てようと、
明日の朝日は、何の躊躇(ためら)いもなく地平線を昇ります。
被害者であるという特権を、今、この場で捨ててください。
それは貴方を守る盾ではなく、
貴方をその場に縫い付ける、冷たい釘に過ぎないのです。
それは貴方を守る盾ではなく、
貴方をその場に縫い付ける、冷たい釘に過ぎないのです。
宣告は以上です。
あとは、貴方がその椅子から立ち上がるか、
あるいは、そのまま闇に溶けるのを待つか。
あとは、貴方がその椅子から立ち上がるか、
あるいは、そのまま闇に溶けるのを待つか。
お好きな方をお選びください。
もっとも、この街の夜風は、
選択を先送りにする者に、それほど長くは待ってくれませんが。
もっとも、この街の夜風は、
選択を先送りにする者に、それほど長くは待ってくれませんが。