眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

件名なし

日記

暗がりに火を灯したのは、マッチ一本の頼りない光だった。
低く這うようなラルゴが、古びた酒場のドアを叩く。
突然、嵐_
追い詰められた男の足音か、あるいは引き金を引く指の迷いか。
沈黙と咆哮が交互に喉を焼く、安いバーボンよりもきつい導入だ
雨はまだ降り続いている。
路地裏に捨てられた記憶のように、重く、静かな旋律。
ティンパニを模した低音が、遠い過去のを思い出させる。
ここでは誰もが、癒えない傷を抱えたまま、
ただ一筋の、届かない光を見つめている。
夜はまだ、明ける気配を見せない_
終わりなき逃走が始まった_
馬を飛ばすようなロンドの拍動が、乾いた舗装路を叩く。
振り返るな、止まれば飲み込まれるだけだ。
情熱はとうに冷え切っているが、指先だけが熱を帯びて鍵盤を走る_
虚無に向かって疾走する、16分音符のタイプライター
最後の一音_
後に残るのは、静寂という名の冷たい紫煙だけだった_


#日記広場:日記