眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

鉛色の報い

日記

雨は、世界の汚れを洗うわけじゃない。
ただ、隠しておきたい傷跡を
生々しく、黒く、浮かび上がらせるだけだ。
軒先から滴るしずくが
ブリキのゴミ箱を、執拗に叩いている。
誰かが書いたシナリオ通りに
空は、重たい鉛の蓋(ふた)を閉じた。
火をつけた煙草が、湿気でうまく燃えない。
指先に残る微かな紫薬の匂いも
この雨が、記憶ごと薄めてくれるだろうか。
「ついてないな」
独り言は、霧雨の中に溶けて消えた。
傘を差す気なんてない。
どうせ俺たちは、生まれた時から
ずぶ濡れのまま、出口を探しているんだ。


#日記広場:日記