眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

硝子の盾

ココロとカラダ

外はひどい土砂降りだ
天がこの街の罪を
洗い流そうと躍起になっている
カウンターの隅
隣の男が酔いに任せて
「世界は変えられる」と宣(のたま)う
その声は 氷が溶ける音より軽い
綺麗ごとってのは
ここじゃただの 質の悪いジョークだ
磨き上げられたバックバーの鏡に
映る自分を直視できない奴が
間に合わせに羽織る 安物のコートさ
マスター、もう一杯
今度は混ぜ物のない 
喉の奥を抉るようなやつをくれ
夢だの 救いだの
そんな透き通った言葉で
この雨をしのげると思っているなら
とんだお門違いだ
俺たちは ただ濡れ鼠のまま
濁った琥珀色の液体を飲み干し
夜が明けるのを じっと待つしかない
奇跡なんてのは
このグラスの底よりも
ずっと遠い場所にあるんだからな


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