終わらない夜の深淵
「安心してください。あなたの命を奪うほど、俺は暇じゃない。
ただ、その汚れきった顔を、今一度その泥水に映してみるといい。
ただ、その汚れきった顔を、今一度その泥水に映してみるといい。
あなたが明日、また教壇に立ち、
子供たちに『正義』や『誠実』を説くとき、
その喉の奥にこびりついた、この路地裏のヘドロの味が
あなたを永遠に苛(さいな)み続けることになる。
子供たちに『正義』や『誠実』を説くとき、
その喉の奥にこびりついた、この路地裏のヘドロの味が
あなたを永遠に苛(さいな)み続けることになる。
汚職で肥えた椅子に座る連中も、
数字でしか人を測れないあの博士も、
自分たちが立っている場所が、どれほど薄い氷の上か分かっていない。
あなたは今、その氷を自ら踏み抜いた。
数字でしか人を測れないあの博士も、
自分たちが立っている場所が、どれほど薄い氷の上か分かっていない。
あなたは今、その氷を自ら踏み抜いた。
この先の人生、あなたが何重に綺麗な言葉で着飾ろうと、
この雨音を聞くたびに、思い出さずにはいられないはずだ。
自分が救いようのない、ただの『獣』だったという事実を。
この雨音を聞くたびに、思い出さずにはいられないはずだ。
自分が救いようのない、ただの『獣』だったという事実を。
……さあ、顔を上げなさい。
あなたが守りたかったその卑小なプライドと、
誰にも癒せない絶望を抱えて、
夜が明けるまで、独りでその泥を啜っていればいい」
あなたが守りたかったその卑小なプライドと、
誰にも癒せない絶望を抱えて、
夜が明けるまで、独りでその泥を啜っていればいい」
俺は一度も振り返ることなく、路地を抜けた。
背後で、男が獣のような声を上げて泣き崩れる音がした。
背後で、男が獣のような声を上げて泣き崩れる音がした。
それは格言にも、詩にもならない、
ただの「現実」という名の無様な叫びだった。
ただの「現実」という名の無様な叫びだった。