眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

椅子取りゲームの残飯処理

日記

「あと数段で、雲の上だ」
男が吐き出した言葉は、安物の葉巻より鼻につく。
奴は自分がピラミッドを登っているつもりらしいが、俺の目には、巨大な蟻地獄で必死に足を回す虫にしか見えない。
出世という名の、体裁のいい「首吊り縄」。
男はそれをネクタイと呼び、毎日丹念に結び直している。
誰の靴を舐めたか、誰の背中にナイフを突き立てたか。
そんな「履歴書(レジュメ)」の増築工事を聞かされるのは、ドブ川の底で砂金を数えるより不毛だ。
「上に行けば、すべてが手に入る」
笑わせるな。
高いところへ行けば行くほど、酸素は薄くなる。
組織という名の胃袋に消化され、排泄されるのを待つだけの、ただの「高級な部品」が何を語る。
「あんたの登っている階段は、死んだ奴らの背骨でできてる。滑らないよう、精々気をつけるんだな」
俺は飲みかけのグラスに、吸い殻を落とした。
ジュッという短い断末魔。
それが、奴の輝かしいキャリアに俺が捧げる唯一の賛辞だ。
俺が欲しいのは、他人が決めた「肩書き」じゃない。
泥水をすすっても、自分の足で立っているという、その「重力」だけだ。


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