眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

錆びたティアラ(悲劇のヒロインへの弔辞)

ココロとカラダ

彼女は不幸という名のドレスを纏い
夜の社交場に現れる
マスカラを少しだけ滲ませるのは
「訳あり」を演出するための 安いスパイスだ
「私ほど可哀想な女はいない」
その言葉を合図に 彼女の独演会が始まる
育ちの悪さ、男の不始末、病んだ心
並べ立てられた悲劇は 磨きすぎた偽物のダイヤのように光る
だが 透けて見えるのは
傷跡ではなく ただの飢えだ
誰かの「かわいそうに」という言葉を
ガソリンにしてしか 彼女のエンジンは回らない
「それは災難だったな」
俺は乾いた返事を 琥珀色の液体に沈めた
本当に底なし沼に沈んでいる女は
自分の居場所を 拡声器で叫んだりはしない
彼女が求めるのは 救済ではなく観客だ
不幸を自慢するたび 彼女の魂は薄くなっていく
鏡を見てみろ
そこに映っているのは 悲劇のヒロインじゃない
ただ 自分の傷口を食いつぶして生きる 飢えた獣だ
幕を閉じろ
お前の「不幸」というステージに アンコールを贈る客は
もう この店には一人もいない_


#日記広場:ココロとカラダ