眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

蒼いプレリュード

日記

埠頭を濡らす雨は
細かなダイアモンドを撒いたように
ミッドナイト・ブルーの海へ溶けていく
波止場に並ぶ倉庫の影は
まるで静まり返った劇場のようだ
カシミアのコートに身を包み
世界が寝静まるのを待つ
ここには怒りも、乾いた火花もない
あるのは、雨音が刻む一定のリズムと
遠くの灯台が繰り返す、無言の合図だけだ
時計の針が重なる瞬間に
ポケットから取り出したのは、一枚の古いコイン
かつての約束か、あるいは未来へのパスポートか
指先で弄ぶその冷たさが
心地よい現実感を俺に与えてくれる
重い扉が開く音も、叫び声も聞こえない
ただ、潮風がコートの裾を揺らし
濡れたレンガの道が、銀色に光り輝くだけだ
夜の終わりを見届けるために
俺は琥珀色の吐息をつき、歩みを止めない
完璧な静寂の中にこそ
真実の答えが落ちていることを、知っているからだ_


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