さよならの対価
冷たい雨のなか、お待たせして申し訳ありません。
ここであなたと向き合うのも、これが最後になりますね。
ここであなたと向き合うのも、これが最後になりますね。
傘は差さないでください。
あなたの美しい横顔が、雨粒で滲んでしまうのは忍びないですが、
今の私には、その涙を拭う資格さえ残されていないのです。
あなたの美しい横顔が、雨粒で滲んでしまうのは忍びないですが、
今の私には、その涙を拭う資格さえ残されていないのです。
思えば、随分と遠いところまでご一緒してしまいました。
あなたの歩幅に合わせようと、必死に背伸びをしていた日々が、
今ではひどく懐かしく、そして場違いなほどに輝いて見えます。
あなたの歩幅に合わせようと、必死に背伸びをしていた日々が、
今ではひどく懐かしく、そして場違いなほどに輝いて見えます。
ですが、お聞きください。
私の背後にある闇は、もうこれ以上、あなたを連れてはいけないのです。
ここから先は、私一人の「片道切符」で事足ります。
私の背後にある闇は、もうこれ以上、あなたを連れてはいけないのです。
ここから先は、私一人の「片道切符」で事足ります。
どうか、振り返らずにお戻りください。
私のことなど、湿ったアスファルトが乾く頃には忘れていただければ幸いです。
薄情な男だとなじってくださっても、一向に構いません。
私のことなど、湿ったアスファルトが乾く頃には忘れていただければ幸いです。
薄情な男だとなじってくださっても、一向に構いません。
……おや、お顔を上げてください。
そんなに悲しい顔をされては、私の覚悟が雨に溶けてしまいそうです。
そんなに悲しい顔をされては、私の覚悟が雨に溶けてしまいそうです。
お元気で。
あなたのこれからの人生に、二度と私のような影が差しませんように。
あなたのこれからの人生に、二度と私のような影が差しませんように。
それでは、失礼いたします。