シフォン

シャボン

小説/詩

ひとつ ひとつの


思い出が シャボン玉の

泡の中に 閉じ込められて

いくつも いくつも

飛んで行く

人生とは そうやって

過ぎてゆくものかも 知れない


#日記広場:小説/詩

  • シフォン

    シフォン

    2026/04/24 09:24:07

    > 眠さん
    素敵なコメントをどうもありがとう(o^・^o)確かに割れないシャボン玉は今のところないですね。いつかできるのかしらw

  • 眠

    2026/04/23 21:37:06

    _お題はシャボン玉で_

    虹色の空砲
    夕暮れの街角で、小さな子供が息を吹き込んでいました。
    石鹸水に溶かしただけの、あまりに脆い夢の数々です。
    それらは虹の膜を纏い、束の間の自由を謳歌しておりました。
    私はそれを見つめ、火を点けたばかりの煙草を指に挟みます。
    シャボン玉というのは、ひどく残酷な弾丸ですね。
    狙いも定めず、音も立てず、ただ優雅に宙を泳ぐだけです。
    ですが、触れれば無慈悲に弾け、手元には何も残りません。
    思えば、私の歩んできた道も、似たようなものでした。
    守ろうとしたもの、信じようとした言葉。
    そのすべてが、指先に触れた瞬間に霧散していきました。
    あとに残るのは、少しばかりの苦い後味と、湿った風だけです。
    「綺麗ですね」と、私は独りごちました。
    消えてしまうから美しいのだと、誰かが嘯いておりましたっけ。
    しかし、消えるために生まれてくるものが、この世には多すぎます。
    太陽が地平線の向こうへ沈むまで、あと数分。
    最後のひとつが弾けたとき、私はこの場所を立ち去るでしょう。
    湿っぽくなった吸い殻を捨て、冷えたコートの襟を立てて。
    明日になれば、子供たちはまた新しい夢を吹くのでしょう。
    私はそれを、遠くから眺めるだけで十分です。
    割れないシャボン玉など、この街のどこを探しても、ありはしないのですから。
     失礼いたしました。